徳を積む 法話5. いのちの呼吸

徳を積む 法話5.

いのちの呼吸

この世を去るときに

聞こえてくる3つの声

 

人が亡くなってこの世を

去って行く時には、

どこからともなく3つの

声が聞こえてくるという。

 

①  この生涯で、

あなたは十二分に

学びましたか?

 

②  この生涯で、

あなたは使命を

果たしましたか?

 

③  この生涯で、

あなたは十二分に

愛しましたか?

 

今生が終わるときに

この3つを、

問いかけられるそうです。

ハイ!

と答えられる人は

いるのでしょうか?

 

この3つの声を自分に

正直に答えて下さい。

 

自分に嘘をつきながら

生きていませんでしたか?

 

自分の生き方に

後悔はなかったですか?

 

家族、友達、地域の人と

大切な時間を

過ごせましたか?

 

「死」という視点に立って

自分を振り返ってみると

それが見えてきます。

①  の生涯の学びとは?

輪廻転生で人は幾度も

生まれ変わります。

 

前世はこのように生きた、

次世はこのように生きようと

新しい身体を借りてこの

地球で学びます。

 

学問も必要な

学びなのですが、

ここでは心の学びを

言います。

 

心の学びとは、

徳の積みかたの学びです。

 

生まれてくる時、

魂は志をもって肉体に

宿ります!

過去生での反省と志を抱き、

過去生の続きを、

新たな家族と母体を

選び生まれてくるのですが、

過去の記憶は顕在から消され、

潜在意識に書き込まれ

この世に誕生します。

生まれてから

しばらくの間は、記憶に

残されますが、幼い心には

顕在に残すすべが有りません。

更に、育つ環境により

生まれる前の潜在記憶は

現在の環境に書き換えられて

いきます。

思春期を迎える頃には

全ての志は、新たな物に

染まり、本来の志を

見失ってしまうのです。

②  のあなたの使命は?

そこで、あなたの使命を

もう一度思い出して

ください。

 

使命を知るのには、

今生の今を知ることです。

今何を求め、

何を知りたいのか?

を命の有る今、知るのです。

③の愛についても

今を知って下さい。

学びの基本は家族です。

家族の学びが世界平和

に通じます。

 

家族を愛せたでしょうか?

仲間を仕事など

何でも良いのです、

慈悲愛として

愛せたかということです。

 

それを知るのには

もし、

あなたの余命が1年?

いや1ヶ月、

更に一日だったらと

考えるとその学びや

使命、愛、を感じ取ることが

できるのではないでしょうか!

四十二章(しじゅうにしょう)(きょう)

というお経のなかで

「人の命は呼吸のうちにあり」

と教えています。

 

いのちの呼吸

 

ある時、

お釈迦様が弟子たちに

「人のいのちの

長さはどれくらいか」

と尋ねられた。

 

ある弟子は「数日の間です。」

と答えました。

あと数日で命が終わるかも

しれないという心構えで

修行をしますという

ことであります。

 

 それに対してお釈迦様は

「それでは仏道の

教えがわかっていない。」

と言われました。

 

またある弟子は

「食事の時間ぐらいです」

と答えた。

 

今日この食事の後に

死んでしまうとしたら、

いかなる時も大切に

思えるという心構えだ。

 

ところがお釈迦さまは

その弟子たちに

「お前たちはまだ仏道が

分かっていない」と言った。

そして、

最後にある弟子が

「人のいのちはひと呼吸の

中にあります」

と答えたところ、

お釈迦さまは「よし!」

と言って、

そのお弟子さんを

認めたそうだ。

 

このように、

一呼吸の命を考えて、

今生のあなたの役割を

考えてみてください。

「私の命はこの一呼吸にあり」

といって、

自分の使命を

問いかけるのです。

今のあなたの使命、

役割が見えてくるでしょう。

 

下記の動画も併せて

ご覧ください。